「FXの注文方法がわからない」
「いろいろな注文方法があるけど理解できていない」
そんな風に悩んでいませんか?
FXは、注文方法がいくつかあります。
とはいえ、専門用語が多くていまいち分かりづらいですよね…
そこで、今回はFX初心者の方向けに、FXの注文方法について解説していきます!
「買い注文」や「売り注文」といった基本的な方法から、よく使う注文パターンまで具体的に説明します。
ぜひ参考にして、自信を持ってFXを始めて下さい!
FXの注文方法は?
まずは、FXの注文方法と基本的な注文の手順について解説します。
FXの注文方法は大きく分けて2通り
FXの注文方法は、基本的に2つの方法があります。
一つは、買い注文をしてポジションを建て、後でそれを売る方法です。
ポジションとは、FX取引における保有中の外国為替の残高を指します(建て玉とも言います)。
買いのポジションを建てると、選んだ通貨を保有し続けることになります。
価格が上昇する場面では利益を得ることができるので、通常は低価格で購入し、高価格で売る戦略をとります。
もう一つの方法は、売り注文をしてポジションを建て、後でそれを買い戻す方法です。
この場合、価格が下落する状況で利益を得ることができます。
最初にポジションを建てる注文は「新規注文」と呼ばれ、
ポジションを解消するための注文は「決済注文」と呼ばれます。
FXの基本的な注文の手順
FX取引は、以下の手順で行います。
① 取引したい通貨ペアを選ぶ
まず、取引したい通貨ペアを選びます。
FX初心者の方には、取引が活発でスプレッド(売値と買値の差)が狭いメジャーな通貨ペア(ドル円など)がおすすめです。
② 取引数量を指定する
次に、注文方法を選択し、取引数量を指定します。
初心者の方は、小額から始めることをおすすめします。
③ 「買い」か「売り」かを選択する
そして、「買い」か「売り」かを選択します。
注文内容に問題がなければ、注文を実行します。
また、取引が成立する前なら注文を変更またはキャンセルすることも可能です。
初心者が覚えておきたい基本の注文パターン3つ
注文の流れを理解したら、次はFX初心者が覚えておきたい基本の注文パターン方法3つを理解していきましょう。
成行注文:その時のレートで注文する方法
成行注文は、現在の為替レートを指定せずに注文を出す方法です。
例えば、1ドル=100円の時に成行注文を出すと、100円で取引が成立します。
現在の為替レートを見て、そのまま注文できるため、今すぐ取引を始めたい時に便利な方法です。
注文はFX会社に到達した際の最新価格で処理されます。
ただし、市場が大きく動いていると、希望通りのレートで注文が成立しないことがあるので、注意が必要です。
通常、注文が瞬時に処理されますが、場合によっては時間がかかることもあります。
注文時のレートと実際に成立したレートの差をスリッページと呼びます。
指値注文:現在の価格より有利なレートを指定して注文する方法
指値注文は、現在の価格よりも有利なレートを指定して注文する方法です。
例えば、米ドルと日本円の通貨ペアで取引する場合、買いの場合は1ドル=110円と指定することができます。
この場合、1ドル=110円未満になると注文は成立しません。
逆に、売りの場合は1ドル=110円と指定すれば、1ドル=110円以上になるまで注文は成立しません。
指値注文を使うと、思ったより不利なレートで取引されるリスクを軽減できます。
しかし、指定したレートに達しない限り取引が行われないため、利益を逃す可能性もあることを覚えておきましょう。
逆指値注文:現在のレートより不利なレートになったら約定するように指定する注文方法
逆指値注文は、指値注文とは逆に、現在の価格よりも不利なレートを指定して注文を出す方法です。
指定した価格を上回ると買い注文をし、価格を下回ると売り注文を行います。
例えば、米ドルと日本円の通貨ペアで取引していると仮定しましょう。
現在の為替レートが1ドル=100円の場合、110円で買い注文を出すのが逆指値注文です。
この場合、為替レートが1ドル=120円になったとしても、指定した110円で注文が成立します。
同様に、1ドル=120円のときに売り注文を1ドル=110円に指定した場合、為替レートが1ドル=100円に変動しても、指定価格の1ドル=110円で注文が成立します。
逆指値注文は、損失や利益を確定させるためによく用いられ、ストップ注文とも呼ばれます。
逆指値注文は、どのような場面で便利か?
逆指値注文は、どのような場面で便利なのでしょうか?
たとえば、上昇を予測して買った場合、逆指値注文を使って「○○円以下になったら売る」というストップロス注文を設定することで、価格が思わぬ下落に転じた場合に、指定した水準でポジションが解消されて損失を抑えることができます。
逆指値注文を使うと、指値注文で利益を確保するだけでなく、逆指値注文でストップロスも設定することができます。
逆に、価格が下落すると予想して売り建てした場合、逆指値注文を使って「○○円以上になったら買い戻す」というストップロス注文を設定できます。
価格が思わぬ上昇に転じた場合、指定した水準でポジションが決済されて損失を制限できます。
したがって、売り建ての場合は、「○○円以上になったら売る」という指値注文を出すだけでなく、「○○円以下になったら買い戻す」という逆指値注文でストップロスを設定するのが基本です。
知っておきたい便利な注文パターン4選
基本の注文方法以外に、知っておいた方が良い便利な注文パターンがあるので解説していきますね。
IFD注文:同時に新規注文と決済注文をする方法
IFD(イフダン)注文は、新規注文(1次注文)と、新規注文が成立した場合に有効になる決済注文(2次注文)を同時に出す方法です。
例えば、1ドル=100円の時に、1ドル=99円で買い注文し、1ドル=101円で売り注文を同時に出すことができます。
通常の取引では、新規注文が成立してから決済注文を出す必要があり、常に為替相場を確認しなければなりません。
IFD注文は、忙しい人や頻繁に相場を確認できない人にとって便利な方法です。
OCO注文:利確と損切りの両方を同時に注文できる方法
OCO(オーシーオー)注文は、同時に2つの注文を出す方法です。
この注文では、指値注文と逆指値注文を同時に設定でき、片方が成立するともう片方はキャンセルされます。
この方法を使うと、利益を確保するための注文と損失を制限するための注文を同時に設定できます。
例えば、新しい取引を開始する際、1ドル=100円の状況で1ドル=99円で買い注文し、1ドル=101円で売り注文を設定すれば、市場がどちらに動いても利益または損失が自動的に確定され、効率的な取引が可能です。
IFO注文:利益確定もストップロスも一度に!
IFO(アイエフオー)注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせて使う方法です。
これにより、新規注文、利益確定注文、損切り注文を同時に設定できます。
例えば、1ドル=100円で買いの指値注文を出し、その後1ドル=105円で売りの指値注文と1ドル=95円で売りの逆指値注文を同時に設定することができます。
IFO注文は、IFD注文が実行された後にOCO注文が発動します。
IFO注文を使用することで、チャートを常に監視しなくても、注文、利益確定、損切りを自動的に管理できます。
感情に左右されず、リスク管理がしやすいのがこの方法の利点です。
トレール注文:決済注文の価格を自動で修正出来る
トレール注文は、逆指値注文をリアルタイムで自動調整する方法です。
決済の逆指値注文の価格が、一定の値幅で市場の動きに追従します。
保有ポジションの価格が有利な方向に変動すると、逆指値注文は指定した価格幅だけ有利な方向に調整されます。
価格が下落すれば逆指値注文が実行され、価格が上昇すると自動的に売却価格が上昇します。
これがトレール注文の特徴です。
トレール注文で一度価格が調整されると、市場が不利な方向に戻っても、元の位置には戻りません。
したがって、相場が反転した場合でも損失を最小限に抑えられます。
注文方法に慣れるためにデモトレードを活用しましょう
FX初心者の方は、注文方法に慣れるためにデモトレードを積極的に利用しましょう。
FXの注文画面に慣れていないと、市場が急変したときに誤った注文方法を選んだり、注文のタイミングを逃したりする可能性があります。
それが損失を招くこともあるため、操作方法を覚えるための練習が大切です。
デモトレードでの練習は、実際の取引を行う予定のFX会社のプラットフォームで行うことをおすすめします。
私は初心者時代ずっとDMM FXのデモトレードを活用していました!
まとめ
以下は今回の記事の要点を箇条書きでまとめたものです
- FXの注文方法は大きく分けると「買い注文」と「売り注文」の2つ
- ポジションを建てる注文は「新規注文」と呼ばれる。
- 解消するための注文は「決済注文」と呼ばれる。
- 基本の注文手順は通貨ペア選択→注文方法と数量指定→買いまたは売りの選択→注文の実行。
- 基本の注文パターンとして「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つがある。
- 成行注文は現在のレートで即座に注文を出す方法。
- 指値注文は有利なレートを指定して注文し、逆指値注文は不利なレートを指定する。
- 逆指値注文はストップロスを設定するために役立つ。
- 便利な注文方法4つ「IFD注文」「OCO注文」「IFO注文」「トレール注文」
- デモトレードを活用して注文方法に慣れることが初心者にとって重要